札幌22か・844

北海道旅客鉄道
434-0001
三菱W80改/1970年式 呉羽自工

 1990年春に導入された総輪駆動ボンネットバス。機関は往年のリアエン
ジンバスMR系でおなじみの6DB1型直6(165PS)を搭載する。
 元は美唄市の三美鉱業に納入され、73年の閉山後は栗沢町の伊藤鉱業
へ譲渡され構内移動用に使われていた。89年10月の閉山後、北海道旅客
鉄道が購入して北海道三菱ふそう(当時。現在は三菱ふそうトラック・バス 
北海道ふそう)と北海道旅客鉄道苗穂工場で修復作業が行われ、登録後は
厚別自動車営業所に配属された。
 「フロンティア号」として新札幌駅と北海道開拓の村を結んで運行していたが
95年で運行は終了し、96年4月に除籍。その後は小樽交通記念館(当時。
現在は小樽総合博物館)で静態保存されている。
 塗装は現役時代から、かつての国鉄北海道地区で使用されたものを再現
していた。残存する三菱製ボンネットバスというだけでも珍しいが、中でもトラ
ックシャシに架装された総輪駆動車は、確認されているなかでも唯一の残存
車である。
(2011.7.8 新規画像公開)



撮影:管理人 1996年夏 小樽交通記念館にて


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