札幌22か1327
札幌市交通局観ひ84-75>観84-5
日野K−RU638AA/1984年式 日野車体D3 ブルーリボンフルデッカ
1991年4月、札幌市交通局の観光貸切車として導入された。
当初は観光営業所、その後統合により東営業所に所属した。
局番は観ひ84-75から途中で観84-5に変更されている。
新車時のユーザーは大阪の中央観光バスで、登録はなにわ22あ・・19として1991年初頭まで在籍していた。
「オリエントエクスプレス32」として、32人乗りサロンカー仕様の内装であった。
廃車後はそのままの状態で札幌へフェリーされてきたのち、架装工場でサロン設備やロケットなどを撤去し、
代わりに座席を普通の仕様に交換して、全固定であった窓を開閉式に改めた。
これによりオリエントの面影は殆ど無くなっているが、エンジンルーバーやリアバンパーなどに独自の仕様が残っていた。
市営バスでは1997年3月まで使用された。その後は個人名義の自家用車を経て
2005年4月、レジャー開発が札幌200か1557で営業ナンバー登録し、再び観光バスとして活躍を始めた。
しかしレジャー開発でこの車が使用された期間は短く、2005年11月には廃車、解体処分。
こうして所謂「ジパングオリエント」「札幌市営観光バス」「日野角型スケルトン車」の貴重な生き残りは長い生命を終えた。
(2007.1.12 新規公開)
撮影:管理人 1997年3月 札幌市交通局東営業所(当時)にて
現役を退く直前の姿。オリエント時代は特注でエンジンリッドにウインカーが付いていたが、
札幌に来たときに一般的なテールランプに変更された。リアバンパーは当時の名残り。
札幌200か1557
撮影と画像提供:O.M様 2005年
画像については諸事情により、モザイク(ぼかし含)処理を施しております。
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