Monthly Photo   〜2002/2003年〜


2002年2月       

札幌22か740 札幌市交通局 いすゞP−LV214N/IKC 1989年式


2000年度から、札幌市交通局はバス路線の一部を、順次民営事業者へ移譲する政策を打ち出していたが、昨年暮れになってその方向をさらに進めて、数年後には現在の市営バス路線を全て移譲することが現実的となる見通しとなった。
この「い89−52」号は琴似営業所をベースに活躍していたが、2000年4月からジェイ・アール北海道バスの「521−9802」号として新たな道を走っている。なお、じょうてつへ渡った数両を除き、この年に移譲された市営バスは現在も各地を走っている。
こうして「雪の結晶」と「ST」マークを胸に走ってきた車両たちは、それぞれの道へと旅立とうとしている。



撮影:管理人 1999年冬・地下鉄宮の沢駅にて




2002年3月
札幌22か3162 
北都交通 三菱KC−MS822P/MBM・エアロクイーン1 1998年式

2001年のスキーシーズンから登場した全日空スカイホリデーのスヌーピーラッピングバス。02年は1台から3台に増強となっている。もちろん昨シーズンとはデザインが異なり、デスクトップモデルやチョロQなどのオリジナルグッズもこの新柄で多数揃えられ、北海道で限定販売されている。3月を迎えて、このラッピングバスの運行期間も残り少なくなってきた。
北海道の春もカウントダウンが始まる頃である。





撮影:管理人 2002年2月・新千歳空港にて







2002年4月       

札幌22か3078 
美鉄バス NO.03 三菱P−MP618K改/三菱名自・エアロスターM 1985年式

去る3月31日、55年間の歴史に幕を閉じた美鉄バス。
美唄市内路線で最後の日まで使用されたのが、このNO.03号車を含めたMP3両である。写真は、美唄の土を踏んで間もない頃に撮影したものである。97年秋に東急バスから嫁いできて以来、4年半ほどの間活躍を続けてきた。
4月以降は、装いも新たに「美唄市民バス」として、美唄自動車学校・フラワー観光バス・昭和交通の手によって、これまで美唄市営バスとして市で運行されていた路線と併せて運行される。「びてつ」の名前は消えるが、再びこの街をを走る姿が見られることと思う。


名前と姿を変えても、必要とする人のいるところに、このバスは走り続けます。

撮影:管理人 1997年・美鉄バス美唄営業所にて


2002年5月       

札幌22か・785 
道央観光バス ボルボP−B10MB/富士重HD−3・アステローぺ 1990年式

先月の表紙で紹介した美鉄バスのほかに、この3月に幕を下ろしたバス事業者がある。

道央観光バスである。

同社は道央自動車時代から数えて創業40年を超え、道内の貸切専業事業者の中では老舗の部類に属する。長らく赤平市に本社を構えてきたが、数年前に本社を札幌市の、札幌ドームに近い場所に移した。1992年からは滋賀交通グループ傘下で事業を行ってきたが、このたび解散ということになった。

近年は滋賀交通のトリコロール色でおなじみであったが、今回はちょっと昔の、緑色と赤のボディーカラーをお目に掛ける。最後までフラッグシップであり続けたボルボ・アステローぺも、当初はこの伝統の塗色で登場したのである。



撮影と写真提供:バドラー 様   道央観光バス本社営業所にて


2002年6月       

札幌200か・719 
ジェイ・アール北海道バス 日野P-HU233BA/日野車体・ブルーリボン 1990年式

近年、多数の新車や移籍車によって札幌圏で使用されている車両の若返りが進む同社。
今年の移籍車はエアサス・ブロンズガラス・グライドスライドドアと装備のレベルが高い。更にLED行先表示を採用し、サービス面でも充実した装備を誇る。
これにより52x・53x社号の国鉄時代からの生え抜き車は姿を消し、JR化後に入った冷房車までもが、状態不良車から廃車が進められている状況である。








撮影:管理人   札幌駅前にて


2002年7月       

札幌200か・654 
じょうてつ いすゞP−LV214K/アイ・ケイ・コーチ キュービック 1990年式

同車の車両も近年、多数の新車や移籍車によって若返りが進む。
データイムでは旧い塗装の車両は全くといっていいほど見られない。

この車両は先月の表紙のジェイ・アール北海道バスにおける日野車同様、首都圏からの移籍車で、移籍車としてはおそらく同社初のいすゞである。しかしどういうわけか、通常の用途ではなかなか見ることができない。

この写真は先月のワールドカップサッカー開催時に、臨時シャトルバスとして活躍するひとコマである。










撮影:管理人   札幌市内にて


2003年10月       

札22あ3858 
ばんけい観光バス 三菱P-MS725S/三菱自工名自 エアロバスHD 1984年式



「ロケット」付きエアロバスで一世を風靡したばんけい観光バス。
現在はそのほとんどが現役を退いたり、ロケットを取り外したりしている。
しかし、中にはまだロケットの付いた車両も少数派ながら現役である。
この3858は、同社のエアロバス2期生に当たる車両。
今なお現役で活躍する姿を、この夏に捉えることができた。

来年二十歳を迎えるこの車、この先長くはないかもしれない。
でもその最後を迎えるまで、ロケットを据えた精悍な姿で活躍して欲しいと願う。


撮影:管理人   2003年7月 新千歳空港にて


2003年11月       

釧22あ・367 
根室交通 三菱K-MP518N/呉羽自工 1983年式



今年は「日本のバス100周年」にあたるそうで、
全国各地区・各事業者では9月20日の「バスの日」にあわせて、
例年にも増してイベントに力を入れていたようである。
北海道では、札幌に道内の事業者のバスが一同に集まるというイベントが行われた。
各社気合いの入った選択の展示車両の中、
目を引いたのは十勝バスの日野RVと、この根室交通の「ブルドッグ」。
本州からの移籍ではない生え抜きで、しかも現役で活躍する姿を、ここで見ることが出来たのは感激の一言。
整備が行き届いた車体からも、事業者の皆さんの愛情が伺える一台である。

-車暦20年にして迎えた晴れ舞台、遙々根室から札幌までやってきた「ブルドッグ」と、
それを支えたスタッフの皆様、お疲れ様でした。-


撮影:管理人   2003年9月 札幌コンベンションセンターにて


2003年12月       

札幌200か・671 
北海道中央バス 日野KK−RJ1JJHK改/日野車体 2002年式



最近の傾向として、大型スーパーマーケットが無料送迎バスを用意するケースが増えている。
その形態としては、事業者と契約し、ルートを定めて店舗の近隣地区を巡回し、買い物客を送迎する方法が中心である。
中には店舗からはやや離れた場所へも走るケースも見られ、自家用車などによる交通手段を持たなかったり、公共交通に依存せざるをえない買い物客から受け入れられている。大型駐車場を設けるだけでなく、こうした配慮を行うことも利便性向上の一つのかたちであろう。

その最新がこの車である。
東区に出来た「イオン札幌苗穂ショッピングセンター」の送迎用に活躍する中央バスの中型車。
白石営業所に昨年入ったばかりの車だが、化粧直しされて専用車に仕立てられた。
ワンステップバスの送迎車は、札幌市内ではこれが初めてとなる。



撮影:管理人   2003年11月 札幌市東区にて


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