Monthly Photo   2005年


2005年1月      

札幌22か・989
ジェイ・アール北海道バス 527-0929
日野U−HU2MPAA/1990年式 日野車体 ブルーリボン



 2005年元旦の札幌は、雪の朝で幕を開けた。
一年の事始、初詣に管理人も夜勤明けで出かけたのだが、もよりの地下鉄駅から神社までは
シャトルバスが運行されていた。ジェイ・アール北海道バス琴似営業所が、札幌市営時代から
担当している、正月恒例の臨時輸送だ。
 昨年、委譲後も方向幕を使用していた元市営バスもLED式行先表示に変わった。
そのLEDの強みが、多種多様な表記に対応できること。
「あけましておめでとう」という表示に注目。
あいにくの天候ではあったが、一年の始まりを、晴れやかに演出しているように感じた。

撮影:管理人   2005年1月1日 地下鉄円山公園駅前にて


2005年2月       

札幌200か1474
ジェイ・アール北海道バス 528-4908
日産ディーゼルKL−UA452MAN/2005年式 西日本車体B-2型



 新年初の「ニュースな新車」は、ジェイ・アール北海道バスのこの車で決まりであろう。
なんといっても同社初の日産ディーゼルの新車にして、初の西工ボディである。
札幌市交通局琴似営業所の移譲を受けてから、市営バスの移籍車のみが存在していた「528型」。
いよいよ自社導入が現実のものとなった。
なんと国鉄時代から数えても初めての存在なのである(北海道地区)。
1月下旬に2台が導入され、ともに琴似営業所に配属され活躍を始めたばかりである。
市営バスの撤退、バスメーカー各社の車型縮小などという寂しいニュースが続いてきたが、
一方で札幌圏事業者の路線バスの顔ぶれは、多彩になってきたようだ。

写真提供:ゲリラ投稿OYAZI様  2005年1月 ジェイ・アール北海道バス琴似営業所にて


2005年3月       

室蘭200か・280
ジェイ・アール北海道バス 527-7512
日野P−HU236BA/1987年式 日野車体 ブルーリボン



 3ヶ月連続でジェイ・アール北海道バスの車両の話題となるが、どうかお許しを・・・。
札幌市営バスが消えて、はや1年になろうとしているが、車両はすっかり代替と塗り替えが進み、
緑のSTカラーも、赤の旧塗装もとうに消えてしまった・・・と思っていたところ、札幌から離れた
様似の地で赤い市営バス塗装の車両が1台生き残っていた。
2003年に道路災害でバスが不足した関係から、琴似営業所から様似へと出張したこの車。
すぐに廃車になるかと思えば、なんと今年2月まで現役で活躍を続けていた。
そんな「最後の札幌市営」も、ついに廃車を迎える。
琴似の同年代の仲間たちは、ここまで長生きはできなかったわけだから、この車は幸運であったに違いない。

撮影:管理人  2004年4月 ジェイ・アール北海道バス様似営業所にて


2005年4月       

札幌200か1416
三洋観光バス
三菱P−MS729S/1989年式 三菱自工名自 エアロクイーンM



 三洋観光バスの「プレステージ」といえば日野セレガGJが大半で、このほかに旧三洋交通
(旧ナイス観光バス)引継ぎのGDと日デ/富士17S(現在は除籍)が異色の存在、という陣容
だったのは、もう前の話。その後エアロクイーン2の新車が入って、同社も三菱ふそうを買うのだ、
と思っていた矢先・・・あれよあれよと変わった新入りが増え始めた。日デRPや新車のMM(これら
9mクラスは新しい塗装「セレナーデ」で導入)、「プレステージ」には日デHD-2や今回の写真、
エアロクイーンMが現れた。北海道内の事業者で使用されていた車両である。
 AQMにこの塗装、似合うか否かはご覧の皆様の判断に任せるとしても、次には何が出てくる
のか、それが非常に楽しみである。例えばAQKとか・・・怖いもの見たさですかね???

撮影:管理人  2005年2月 新千歳空港にて


2005年5月       

札幌200か1515
ニセコバス
日野KL−RU1FSEA/2005年式 ジェイ・バス セレガR GD



 北海道中央バスが長らく行ってきた「エースJTB」契約貸切車は、中央観光バス時代を経て
2004年春からニセコバスが車両ごと引き継いだ。その中に、この春新たな車両が導入された。
新造導入された、セレガR GDである。
この車両から、社名灯が欧文併記になった(「ジェイティービー」の下に「JTB」と書かれているのが
お分かりいただけるだろうか?)所が目新しい。
 実はニセコバス以外の他社にも、「エースJTB」のピンク色の契約車がこの春から加わった。
追って当サイトに掲載していくので、注目して頂けると幸いである。

撮影:管理人  2005年4月 ニセコバス本社営業所にて


2005年6月       

札幌22か・631
札幌市交通局 に89-21
日産ディーゼルP−UA33N/1989年式 富士重工17E



 札幌市営バスが惜しまれつつ姿を消して、はや1年以上経過した。
馴染みある赤や緑の路線バスは、瞬く間に各移譲事業者の塗装に変更されて、第二の人生を歩んでいる。
しかし、非冷房車を中心に経年車は確実に姿を消しているのだが、この春から、いよいよ89年式以降の
冷房車の代替も始まったようである。
 じょうてつでは、藻岩などに配属される89年式日デ・いすゞ各車に若干数の廃車が出た模様。
88年式三菱車は塗り替えされた1台も廃車されて全廃、ついに冷房装備の89年式にまで対象が回ってきた。
89年車は今年で車齢16年を数えるから無理も無いのであるが、月日の経過を強く感じてならない。
写真の・631号も廃車されたようで、今回は市営バス時代の写真をあえてセレクトした。
 このほかジェイ・アール北海道バスや北海道中央バスでも元:市営バスの代替は確実に行われており、
元:市営バスの経年車の活躍を、記録として出来る限り残していきたいと思う。

撮影:管理人  2003年3月 札幌市交通局藻岩営業所にて


2005年7月       

札幌200か1567
札幌第一観光バス
日野KL−RU1FSEA/2005年式 ジェイ・バス セレガR GJ



 1990年にデビュー以来、日野自動車の観光バスとして長く親しまれてきたセレガ/セレガRシリーズ。
以前から、同じジェイ・バスで生産されるいすゞ自動車のガーラシリーズとフルモデルチェンジを機に統合される
ことが囁かれていたが、今年後半、ついにその時がやってくることになりそうである。
 北海道内では比較的シェアの高い日野車だが、生産終了を目前に控えている(であろう)今年春辺りから、
セレガRの新車が続々と各事業者に導入されている。今回の画像、札幌第一観光バスのGJの他、
5月の表紙で紹介したニセコバスのGD、更にエルム観光バスにGJ2台や函館の東日本バスでGJを導入。
北海道中央バスには都市間仕様GD3台をはじめ、FD車も導入されている。
これらの新車も、近く登場するであろう新型に負けず劣らない輝きで、今後も永く活躍するであろう。
 車体のバリエーションが車種の統合で減っていく傾向が強い、現在の日本のバスであるが
日野/いすゞ新型観光車がどのようなスタイルでデビューしてくるのかが楽しみである。共にデビュー時に
テレビコマーシャルを流すほどに鮮烈なデビューを飾った「初代」セレガ&ガーラに、決して負けないものであるに違いない。
撮影:管理人  2005年6月 小樽市 北一硝子バス駐車場にて


2005年8月       

室蘭200か・354
あつまバス
三菱KC−MS822P/1997年式 三菱自工名自 エアロクイーン1



 2002年に千歳営業所を開設し、初めて札幌ナンバーを付けたあつまバス。
親会社であるじょうてつの貸切部門縮小や、同傘下にあった美鉄バスの廃業に伴い
同社に移籍した三菱SHD車を中心としたラインナップで活躍してきたが、2005年春をもって
千歳から撤退、札幌ナンバー車は消滅した。
 この再編には、あつまバスの東急系資本からの脱退があるようで、車体標記ロゴの横にあった
東急マークが消されている。ちなみに室蘭・354は元の札幌200か・796。
本編は改めて更新させていただくが、当時の画像と比較してご覧頂きたい。
 これにより貸切全体の台数も削減され、エアロクイーン1数台は室蘭ナンバーにて引き続き
同社で使用されているようだが、エアロクイーンMは他社に移籍しているのが確認されている。

撮影:管理人  2005年6月 新千歳空港にて


2005年9月       

札幌200か1617
ジェイ・アール北海道バス 528-3301
日産ディーゼルU−UA440LSN/1993年式 富士重工17E



 ジェイ・アール北海道バスに今年1月、新車で初の日デ車が登場した話題は、2月の表紙でも
紹介した。今回は本州からの譲渡車で初の日デ車が登場したという話題をお届けする。
 これまで同社所属の日デ車は、全て琴似営業所に配属されていた。恐らく旧札幌市営バスを
引き継いだ際にまとまった数の日デ車を譲り受けたことと、保守整備の関係であろうと予想される。
しかし今回導入された2台は、厚別営業所に配置された。大人しく見ていると、同社では多数派の
いすゞLVと見間違えるこのUA、千歳相互観光バスやじょうてつ等での導入がすっかりお馴染みと
なった関東の某事業者からの初の導入でもある。それにしては93年式といささか古いのは、
恐らく子会社などで数年余生を送った車両だからかもしれない。
 ともあれ同社の車両バリエーションは拡大し続けている。今後も目が離せない。

撮影・画像提供:ゲリラ投稿OYAZI 様  2005年8月 札幌駅前付近にて


2005年10月       

札幌230あ6688
北海観光バス
日野ADG−RU1ESAA/2005年式 ジェイ・バス セレガスーパーハイデッカ



 かねてから話題となっていた日野セレガ&いすゞガーラの新型車が、今年8月に発売された。
見てのとおり、従来の国産観光バス像を覆すスタイルと装備で登場し、注目を集めている。
発売直後から全国各地のユーザー向けにデリバリーが始まっており、北海道でも活躍が始まった。
 道内導入第一号は北海観光バスで、セレガスーパーハイデッカ2台が9月末に導入された。
同社にはかつて4メーカーの車両が在籍し、近年は三菱車中心のラインナップであるが、
先代セレガの移籍車やリエッセの新車導入がここ数年で行われ、日野車も再び増えてきている。
また、今回は海外旅行エージェントの契約車としても初めての導入となった。
新鮮なカラーリングとスタイルで、観光地でも注目の存在になりそうだ。

撮影・画像提供:ゲリラ投稿OYAZI 様  2005年10月 札幌市内にて


2005年11月       

札 2 う・147
札幌市交通局 
ひ90
日野RB10P/1964年式 帝国自動車工業 中折扉



 先月は最新型の日野セレガを紹介したが、今月は約40年前の日野車をお目にかけたい。
札幌市営バスのRB10Pである。非公式側からの画像であるが、中折扉の元貸切車である。
当時の札幌市営バスといえば「すずかけ」「はるにれ」「ゆーから」などのステンレス車が観光の
フラッグシップである一方、前ドアで一般塗装のタイプや、このような中扉で一般塗装に3本の
細線を追加したタイプが共に観光用として使用されていた。
 当初、観光営業所所属であった「ひ90」は、67年5月に藻岩営業所へ転籍、その後廃車前に
北光営業所に転じて76年5月まで活躍した模様である。写真は、恐らく廃車直前の姿であると
思われるが、3本線塗装は観光に使われなくなった後も最後まで変わらなかったものと推測される。
 
 画像提供:祐介様  札幌市交通局北光営業所にて

 なお、同時期に活躍した63年式のRC100(帝国自動車ボディ)が
今年9月、財団法人札幌市交通事業振興公社より、オリジナルミニカーとして発売された。

プルバックぜんまいが入っているがダイキャスト製で、登録ナンバーと局番、それに行先方向幕
のシールが選択できるようになっている。
車体は市営バスで活躍した車を、金型から起こして再現してある。
(製造:札幌クリエート。日野自動車の許諾済)
1台1000円で発売中だが、通信販売を実施していないので、札幌市内でしか入手できない限定品。
(発売場所:札幌市営地下鉄大通駅・交通案内センター内 市営交通PRコーナー)


2005年12月       

札幌22か・133
北都交通

三菱P−MS725S/1988年式 三菱自工名自 エアロバスハイデッカ



 11月末から、札幌市内と新千歳空港を結ぶ北都交通の空港連絡バスに、全面広告車が
登場した。
 テレビ東京系で放送のアニメ「こてんこてんこ」のキャラクターが描かれていて、車体前後
左右だけでなく、ルーフにもデザインがなされているところにも注目。
 空港路線では初代エアロバスがずらりと揃い、変化が少ない(?)同社だが、その中で際立つ
存在感を持つ一台である。

 撮影:管理人 2005年11月 新千歳空港にて
 


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