Monthly Photo   2006年


2006年1月       

札幌22か・1493
北海道中央バス

三菱P−MP618P/1991年式 新呉羽自工 エアロスターK



 2005年10月から11月にかけて、北海道中央バスでは空知と札幌・小樽間の車両配転
が行われた。これは大型長尺車と、中型及び大型ショート車の適正な配置見直しが主な目的
と思われ、これまで新製以来空知地区の岩見沢等に配置されていたフルサイズ大型車が多数
札幌周辺の営業所に転入、一方で大型ショート車や中型車が札幌・小樽地区から空知方面へと
転じていった。今回の画像、1493も長らく岩見沢で活躍していたもので、現在は石狩をベースに
使用されている。
 地方の過疎化による利用者の減少に加え、昨年からの石油製品の高騰で燃料費も上がっている
昨今、車両規模の適正配置もコスト削減の為に有効であるとの判断であろう。全国規模での
人口の減少が見られはじめている現在、公共交通をいかにして守っていくことができるかが、
これからの路線バスにのしかかっている課題である。
 2006年、北海道のバスはどのような変化を見せていくのであろうか。

 撮影:管理人 2005年11月 札幌市内にて
 


2006年2月       

札幌200か1688
ジェイ・アール北海道バス 648-5902

日産ディーゼルADG−RA273RBN/2005年式 西日本車体C-1 スペースアロー



 新長期排気ガス規制を受け、日産ディーゼルは尿素SCRシステムを採用した新型車となったが、
その北海道1号車が昨年12月、ジェイ・アール北海道バスに導入された。
 同社では小樽営業所に配属され、札樽高速線に使用されている。乗車定員は乗客乗員含めて56名。
高速車としては新車・譲渡車含めて初となる日デ車&西日本車体観光型、しかもトルコンATで尿素SCR
と、注目するポイントに事欠かない。傍でエンジン音を聞くと、これまた高速・観光型車とは思えない軽快な
音に驚く。昨年の改良で国内ディーゼル4メーカーの高速・観光型バスは直6エンジンになったが、これが
これからのスタンダードになるのかと思うと、旧世代でV8・V10・・・と競っていた時代とは隔世の感がある。
 ともあれ、これからの活躍に期待したい。

 撮影:管理人 2006年1月 札幌駅前にて
 


2006年3月       

札幌22か1241
ドリーム観光バス

日野U−RU3FTAB/1991年式 富士重工15/HD-2



 今シーズンから登場したスキーバスの特別塗装「北海道リゾートライナー」である。
銀嶺バス・ドリーム観光バス・北海観光バスの一部車両を衣替えして登場した。中でもドリーム
観光の車両は金色部分が白色で表現され、車体側面後部に入る「HOKKAIDO RESORT LINER」
のロゴがないなど、若干の差異が見られる。
 ウインタースポーツシーズンもあとわずか。そろそろ春が待ち遠しい北海道である。
 撮影:管理人 2006年2月 新千歳空港にて
 


2006年4月       

札幌200か1727
ばんけい観光バス

三菱U−MP218M改/1993年式 新呉羽自工 エアロスター



 3月下旬、ばんけい観光バスに久々の路線車が導入された。
札幌22か・636(P−UA33N)の廃車により急遽用意された模様で、塗装は窓から下のみ
を緑色にしただけの簡素な模様替えで就役した。冬期間はばんけいスキー場とを結ぶ関係で
車両繰りが付きにくい故の決断であろうが、春以降に装いを改めて再登場することも予想される。
 撮影:管理人 2006年3月 地下鉄真駒内駅前にて
 


2006年5月       

札幌200か1677
北海道中央バス

三菱P−MU515TAT/1985年式 呉羽自工 エアロキング



 札幌の街を走る定期観光バスに、ダブルデッカーが帰ってきた。
北海道中央バスの札幌市内定期観光「中央市場買い物コース」と「羊が丘展望台コース」に、
廃車後芦別営業所で保存されていたエアロキングが抜擢され、4月29日から活躍を開始している。
 85年に初の国産ダブルデッカーとして日野グランビューとともに導入されたこの車。
札22あ4205の登録で当初は高速あさひかわ号で、その後小樽市内定期観光などを経て
94年に当時の札幌市営バスから移譲された札幌市内定期観光に転じて使用された経歴を持つ。
96年の廃車から10年、新車から数えて20余年を経たいまも、その存在感は衰えない。
 撮影:管理人 2006年4月 札幌駅前にて
 


2006年6月       

札幌200か1774
安全永楽交通

日野ADG−RU1ESAA/2006年式 ジェイ・バス セレガスーパーハイデッカ



 斬新なスタイルで急速に普及しつつある、日野新型セレガ&いすゞ新型ガーラ。
通称「セレガーラ」とも称される両車だが、北海道でも更に台数が増え続けている。
この春導入だけでも、札幌第一観光バス・北海道中央バス・ニセコバス・ふらのバス
檜山観光バス・酒井運輸・・・と続々出現している。
 その中、久しぶりの日野車導入となったのがこの安全永楽交通である。
富士重15型HD−1以来の導入で、しかも同社初の日野SHD車。
さらに、新塗装での導入と、注目が集まるところ。
 急速な普及で、セレガーラはこれからの観光バスの新トレンドになるのだろうか。
 撮影と画像提供:ゲリラ投稿OYAZI様 2006年5月 札幌市内にて
 


2006年7月       

札幌200か1795
北都交通

ネオプランN326J/1995年式 G・アウべルター 



 札幌の街に、もう一つ楽しいダブルデッカーが登場した。
春から登場した北海道中央バスのエアロキングに続いて、今度は北都交通がネオプランの
オープンダブルデッカーを投入してきた。運行主体は北都のほかこの車両を保有する日の丸
リムジングループ、それに旅行代理店を含んだ運行実行委員会で、夏の3ヶ月間に限定して
40分間の市内遊覧を楽しむことができる「スカイバス札幌」として運行されている。
 緑に囲まれた夏の札幌を、一味違う視点で楽しめるバスとして注目である。

 撮影:管理人 2006年6月 札幌市内にて
 


2006年8月       

札幌200か1787
ドリーム観光バス

いすゞU−LV771R/富士重工17型S



 今春以降、札幌圏の観光バス事業者各社が続々と車両を導入している。大半は移籍車では
あるものの、OEMで寂しくなった新車に比べてバラエティに富んだ顔ぶれが趣味的には楽しい。
 今月の表紙であるドリーム観光バスの17Sは、1791の日産ディーゼルRAとともに、同社初
の17S車となった。これで同社には、15/HD−2から21Sまでの富士重歴代SHD車が揃った
ことになる。

 撮影:管理人 2006年7月 新千歳空港にて
 


2006年9月       

ノーザンホースパーク
日産ディーゼルPKG−RA274RBN改(推定)/2006年式 西日本車体SD−2



 今回は珍しく、自家用車の画像を表紙に選択してみた。
道内初導入の現行スペースウイングである。排ガス規制称号はADG-の可能性もあるので
推測とさせて頂く。今年6月に導入され、新千歳空港とノーザンホースパークを結んで走る。
 尿素SCRシステム採用の日産ディーゼル車は、北海道中央バスや旭川電気軌道などで
導入され着実に台数を増やしているが、未だスペースウイングは営業事業者で導入されていない。
なお、ノーザンホースパークでは長らく北海道中央バスの契約輸送でこれと同じ塗装の観光車が
使用されてきたが、この春から自家用登録による自主運行(委託かどうかは不明)に切り替わり、
中央バスの専用車であったエアロクイーンK(札幌22か・・37)は除籍となった。

 ※自家用登録車につき、この車両のナンバーの公表はいたしません。
   当画像及び車両について、ノーザンホースパーク様、北海道中央バス様他
   関係各社・機関に問い合わせをなさることはおやめください。

 撮影:管理人 2006年6月 新千歳空港にて
 


2006年10月       

札幌22か3074
北都交通

日産ディーゼルJA530RAN/1997年式 NDPC スペースアロー・ユーロツアー



 約10年前に、日デエンジン+ベルギー・ヨンケーレ社技術導入のフィリピン製ボディで話題を
呼んだ車が、ユーロツアー。廉価なハイデッカ車として、一時期まとまった台数が日本へ輸入された。
北海道では、北都交通のこの車を皮切りに、北海道中央バスが1998年に2台都市間路線に採用
したところで導入は途絶え、少数派に終わっている。
 その道内1号車である北都交通ユーロツアー、実は9月でその活躍に終止符を打った。
当初はシンプルな装備ゆえ、会葬などの用途で使用されるとの考えがあったようであるが、近年は
予備車的存在であった模様である。
 今後は、北海道内の或る旅館に譲渡されて、送迎用に第二の人生を歩むことになっているという。

 画像は、新車間もない頃のユーロツアーの姿である。

 撮影:管理人 1997年11月 北都交通大曲営業所(当時)にて
 


2006年11月       

札幌22か2374
ジェイ・アール北海道バス 747-4952

日野U−RU3FSAB/1994年式 日野車体D7 セレガGD



 北海道初のプロ野球球団、パシフィックリーグの北海道日本ハムファイターズが、2006年の
リーグ優勝とともに、日本シリーズ優勝の栄誉に輝いた。
 2004年からフランチャイズを札幌に移して以来、ジェイ・アール北海道バスが選手輸送を行っ
ていて、セレガGDとエアロバスクイーンバージョンの2台を専用車として用意している。
 今回の画像は2003年9月、「バスの日」イベントで試乗会に参加したときの姿である。
翌年からのフランチャイズ移転を控えて塗装を改めたこの車であったが、移転に併せてユニフォー
ムを一新したために、04年のシーズンからはこれにならった新しいロゴとシンボルマークをあしら
った現在の塗装に再び改められているため、短命に終わった初代塗装である。
 ちなみに現在の登録番号は札幌230あ2186=「日ハム」に変更されている。


 撮影:管理人 2003年9月 北海道中央バス札幌ターミナルにて
 


2006年12月       

札幌230あ1840
北都交通 

三菱U−MS821PA/1993年式 三菱自工名自 ニューエアロバスハイデッカ



 空港連絡路線用にこの秋3台が導入されたエアロバス。
この車だけが希望登録の1840をつけているのは、本来の1840に他社の車両が登録された
ので、連番を得るために行った措置と思われる。
元は首都圏で同様の用途に使用されていた車両で、横引トランクリッドと直結式エアコンによる
大容量トランクに高出力エンジン。そして後部トイレ、側面方向幕などの装備は元ユーザー譲り
である。
 まさにこの路線に相応しい装備の車両であるが、定員が少ないため、現状では新千歳空港
よりも丘珠空港方面の路線でお目にかかることが多いように思われる。

 撮影:管理人 2006年11月 札幌駅前にて
 


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