Monthly Photo   2009年


2009年1月       

札幌200か2292
ジェイ・アール北海道バス 424-5334

三菱U-MK218J改/1995年式 MBM エアロミディ



 08年11月から12月に掛けて就役した長沼営業所の中型車である。もとは神奈川県の
事業者で使用されていたもの。JHBでは全10台のうち7台を長沼、3台を手稲に配置した。
手稲配属のうち2台は料金箱を備えず、契約輸送で使用されている模様。
なお、前ユーザー時代は前扉に1段目のステップが昇降して乗降を楽にする「イージーステップ」
が装備されていたが、導入のさいにステップヒーターが付かないなどの観点から全車取り外されている。

 道内事業者にはこのところ、首都圏からを中心に比較的経年の浅い路線車の移籍が続いて
いる。ひところ大量に移籍してきたり、好景気の時代に導入された90年代初頭までの車両が
相次いで代替時期を迎えてきていることや、道内の大規模事業者でも導入経費節減のために
H8年排ガス規制以降の路線車を導入している動きが目立っている。
不況の下で迎えた新しい年2009年、道内バス業界はどんな動きを見せるのであろうか。

 撮影:管理人 2008年12月 大谷地バスターミナル前にて
 


2009年2月       

札幌200か2339
北海道中央バス

日野KC-HU2MLCA/1996年式 日野車体 ブルーリボンワンステップ



 2008年12月より、北海道中央バスでは路線車の更新導入が進んでいる。
今回紹介の車両は神奈川県内の公営交通事業者で活躍していたもので、このほかにも神奈川県内
の民間事業者からの移籍車も導入されている他、新造車も導入されている模様。同社でのこの時期
における車両導入は珍しい。
今回紹介の車両のようにワンステップ車が導入されるなどサービスアップに大きく貢献する一方で、
永らく親しまれてきた旧塗装の路線車が急速に姿を消すことに、時代の移ろいを感じずにはいられない。

 撮影:管理人 2009年1月 地下鉄白石駅バスターミナルにて


2009年3月       

札幌200か2334
千歳相互観光バス

日野PKG-RU1ESAA/2009年式 ジェイ・バス セレガスーパーハイデッカ



 千歳相互観光バスでは、09年1月にセレガSHDを新造導入した。
同社の新造貸切車としては三菱MS821エアロクイーン1以来の導入であり、現行セレガの
導入も同社ではこれが初となった。塗装は阪急交通社の契約塗装で、これまた同社初登場。

 撮影:管理人 2009年2月 新千歳空港にて
 


2009年4月       

札幌200か2425
北海道中央バス

日産ディーゼルBKG-AS96JP/2009年式 三菱ふそうバス製造 スペースアローA



 2009年3月下旬、北海道中央バスに都市間高速車の新車が導入された。
2台が導入されたスペースアローAは、メインエンジン直結式エアコンを採用し3スパントランクを
備える。2台とも札幌北営業所に配置され、大きなトランクルームの威力を発揮する新千歳空港
連絡バスなどで活躍を開始している。

 撮影:管理人 2009年3月 新千歳空港にて
 


2009年5月       

札幌200か2454
北都交通

いすゞPKG-RU1ESAJ/2009年式 ジェイ・バス ガーラHD



 2009年4月に新造導入された北都交通のガーラHD。
昨年導入された都市間夜行仕様のSHDに続くガーラであるが、今回は空港連絡バス向けのHD。
折扉でリアスポイラーを省いた簡素な仕様ではあるが、新鮮な印象を与えている。
銀嶺バスグループになってからの新造車は、親会社に合わせていすゞにシフトした模様。
同社ではこのほかMS8エアロバスや初代セレガが転入してきている。
これで永く主力を務めてきたMS7エアロバスが消えていく傾向にあり、その終焉も遠くはなさそうだ。
 撮影:管理人 2009年4月 新千歳空港にて
 


2009年6月       

札幌200か2468
北都交通

いすゞPKG-RU1ESAJ/2009年式 ジェイ・バス ガーラSHD



 先月の路線車HDに続いて、2009年4月に新造導入された北都交通の新車をご紹介。
北海道アクセスネットワークが実施している「北海道リゾートライナー」にプレミアム車として
コース限定で投入されているうちの1台である。メタリックカラーの高級感が眩しい。また、
ガーラでありながらセレガに装備されるアクセントピラーを新製段階で注文装備している。
同型車が銀嶺バスにも在籍する他、北観光も保有のガーラを衣替えして投入。また、銀嶺バス
には富士17/Sの同じ仕様もある。
以前は中型車LRや専門学校輸送用の移籍車LVキュービックが在籍したに過ぎなかった
北都交通のいすゞ車。「セレガーラ」の導入でその存在感を増している。
 撮影:管理人 2009年5月 新千歳空港にて
 


2009年7月       

札幌200か2503
北海道中央バス

三菱KC-MP717K/1997年式 三菱自バス製造 ニューエアロスター



 今年初めから、一般路線車の代替に移籍車を本格的に導入している北海道中央バス。
6月からはその第2弾が配置されている。主に関西電鉄系事業者や首都圏公営・民営の
バス事業者で使用されていた96〜97年前後の年式の車両で、できる限りワンステップ車
を購入してくるようにしているようで、このMPも神奈川県内の公営交通事業者にて使用されて
いたワンステップ車。側面の行先表示をできるだけ中扉に近い位置に入れ替えたり、暖房の
強化などといった改造を丁寧に行っている様子が見える。
それにしても、現行ボディの移籍車は一般利用客から見れば「新車」と見紛う存在である。
ちなみに、同型車はジェイ・アール北海道バスにも導入されている。
 撮影:管理人 2009年6月 札幌市内にて
 


2009年8月       

札幌230い1888
美唄自動車学校

日産ディーゼルKC-RA531RBN/1999年式(推定) 富士重工17/S スペースウィング



 今年春に導入された日デ17S。元は札幌市内の観光バス事業者が使用していたものである。
ロイヤルクルーザーと名づけられたこのクルマ、セレガ/ガーラを思わせる塗り分けが斬新である。
美自校観光には「本物」の現行ガーラも在籍するが、存在感は引けを取らないものになっている。
塗装ひとつで見慣れたバスも一変するという好例である。
 撮影:管理人 2009年7月 新千歳空港にて
 


2009年9月       

札幌22か1919
北海道中央バス

日産ディーゼルU-RM210GAN改/1993年式 富士重工18/B



 札幌市交通局時代から、サッポロファクトリーと都心を結ぶ路線で活躍してきた中型車。
この夏、後継としていすゞエルガLTワンステップ、2004年式が一般路線用から転用され、
7台が札幌東営業所に配属された。これによって7月、サッポロファクトリー広告車が先に
除籍された。残るサッポロビール園広告車も、近日中に代替されるものと思われる。
AT車、全固定窓、前後折扉の18Bボディと個性のかたまりのような存在だったこのクルマも、
遂に過去のものになろうとしている。
 撮影:管理人 2008年12月 札幌市内にて
 


2009年10月       

函館230あ・756
檜山観光バス

日野U-RU3FTBB/1993年式 日野車体D7 セレガGD



 バスの話題から逸れるが、函館〜青森間を結ぶ道南自動車フェリーの高速船「ナッチャンWorld」
の運航がさる9月30日を以って終了した。
昨年は「ナッチャンRera」との2隻体制であったこの航路、原油高騰の影響で採算が取れない
ことから休止となり、今年は夏季限定で「World」1隻での運航、「Rera」は係留措置となっていた。
 檜山観光バスのセレガGD2台が、08年秋頃からこの2隻と其々同じいでたちで就役している。
東京の事業者で使用され、函館へ嫁いでくるときにも高速船に乗って航送されてきたのだという。
当初は当時の運航会社である東日本フェリーの社名が記されていたが、今年以降はその表記を
全て外していた。
 現在のところ、今後はリースか売却の方向であるという「ナッチャン」2隻。船の動向によって
このバスが今後も見られるかどうかが左右されることであろう。

 撮影:管理人 2009年9月 新千歳空港にて
 


2009年11月       

札幌200え・777
銀嶺バス
777
三菱KC-MU612TAT/三菱自動車バス製造 エアロキング



 今年9月、銀嶺バスに導入されたエアロキング。
会葬用特種車と改修によるものを除けば、現行と殆ど変わらない後期マスク車は道内初登場。
元は首都圏で高速バスとして使用されていたものである。
同社ではリゾートライナーに準じた塗装を纏っているが、現在のところは一般貸切用途に広く
使用されている様子。

 撮影:管理人 2009年9月 札幌市内にて
 


2009年12月       

札幌200か2582
ジェイ・アール北海道バス

ネオプランN122/3/1994年式 G・アウベルター ガラスライナー改



 2年ぶりのパシフィックリーグ優勝を決めた北海道日本ハムファイターズ。
日本シリーズの勝利は惜しくも逃したものの、その活躍を祝って11月、パレードが行われた。
パレードといえば、毎回東京の日の丸自動車興業からの借用で花を添えるスカイバス。
今回は初登場の新顔、N122/3ガラスライナーからの改造車が札幌の地を踏んだ。
ドイツでオープン改造されたと同時にマスクも新しい仕様にアップデートされており、
東京に帰ってからも、本来の仕事に新たな装いで活躍することであろう。
 撮影:管理人 2009年11月 ジェイ・アール北海道バス札幌営業所にて
 


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